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円形校舎実態調査に係る結果の公表について
更新日:2024年9月17日
朝日町は1950年代から60年代に全国で100棟以上建てられた「円形校舎」の一つである「朝日小学校円形校舎」が現存し、現役で活用している自治体です。朝日小学校円形校舎は登録有形文化財として登録されており、町内唯一の小学校かつ地域のシンボルとして親しまれています。
しかし、全国的に円形校舎は老朽化等により解体が進んでおり現存しているものはごく少数であると想定されます。このことを裏付けるため、全国における円形校舎実態調査を実施いたしましたので結果を報告します。
朝日小学校円形校舎 1962年建築 2013年登録有形文化財登録
文化庁登録有形文化財URL:https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/285619
・調査方法
【調査期間】 令和6年7月29日から8月30日
【調査対象】 全国の市区町村1,741自治体
【調査方法】 web回答フォームのURL付の電子メール等を送付し回答依頼
【回答数】 1,114件
【回答率】 63.98%
・調査結果
今回の調査において、1950年代~60年代に建てられた小学校の円形校舎のうち現存し現役の校舎として活用されていると確認できたものは、朝日小学校円形校舎を除くと神戸市の「美野丘小学校円形校舎」、「北須磨小学校円形校舎」、飯田市の「浜井場小学校校舎」、横浜市の「蒔田小学校円形校舎」の4つでした。
なお、この結果は千葉工業大学 藤木研究室(藤木竜也教授)が実施された当町の手法とは異なる手法(『昭和51年度版全国学校要覧』を基に国土地理院の空中写真と照合)による調査結果とも合致しています。
その他の「現役の校舎として活用されている」と回答のあった校舎は、平成期に建築されたものが大半で、「校舎の一部が円形」や「楕円形」といった回答もあり、1950年代~60年代の円形校舎とは異なったスタイルと考えられます。
校舎以外で活用されている事例については「コミュニティセンター」、「保管庫」、「宿泊施設」などの回答がありました。一方、活用されていない円形校舎については、「老朽化が激しく危険な状況で立ち入り禁止とした」等の回答がありました。また、その他の事例としては、「暫定的に一般公開をして活用方法を模索中」などの回答がありました。
結果の一部をグラフにして以下に示します。
・結びに
朝日小学校円形校舎の希少性に対する認識を深め、町民のみならず町外の皆様にも知っていただくことで、この貴重な文化資源をみんなで支えていく機運を醸成する一助とするため、当調査結果を公表いたします。
お忙しいところご協力いただいた全国の都道府県・市区町村の教育委員会の皆様、貴重な調査結果をご提供いただいた千葉工業大学藤木竜也教授及び研究室の皆様に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
このページに関する問い合わせ先
産業建設課
電話番号:059-377-5658
ファクス:059-377-4543